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付添人とは

松井創
弁護士の松井です。

平成26年6月18日から,国選付添人の対象事件が拡大されました。
そこで,今日は,聞き慣れない「付添人」(つきそいにん)という言葉について,ご説明させていただきます。

ごくごく簡単に言うと,刑事事件における弁護人のことを少年事件では「付添人」と呼びます。
なぜ呼び名が違うのかですが,少年事件は,成人の刑事事件と異なり,まず家庭裁判所が事件を取り扱います。そして,家庭裁判所は、少年を処罰するところではなく,少年の更生を図るために何が必要なのかを判断するところですので,国家権力から国民を守るという意味での「弁護」という概念は前面にはでてこないのです。

では,少年事件において「付添人」はどのような役割を果たすのでしょうか。

まず,少年がとりわけ事実関係を争っているような場合には,裁判所が事実認定を誤ることがないように主張や立証をしていきます。
この場合には,刑事事件における弁護人の役割と大きな違いはありません。

事実関係に争いのない事件では,少年の立ち直りにとって適切な方向を少年や保護者,そして家庭裁判所と一緒に考えていきます。
少年の中には,自分の思いや考えを周りに伝えるのが苦手な人もいます。そんなときは,「付添人」は少年との会話を重ね,少年の思いを周りに伝え,少年のことを十分に理解してもらったうえで,その少年にとって真に適切な処分となるように活動していきます。また,家族や学校・勤務先との関係に問題があるケースでは,付添人が少年の生活環境の調整を行うこともあります。

今回,少年事件における国選付添人が選任される対象事件の範囲が大幅に拡大されたのは,これまでの弁護士による付添人活動の結果,その有用性が評価されたものと自負しています。今後も,皆様の期待に沿うことができるよう研鑽を積んでいく所存です。
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